世をひねる

甲信地方(山梨県と長野県)の寺院・神社建築を語る雑記。

【長野市】小ネタ 権堂商店街周辺の寺社

今回は長野県のマイナー観光地ということで、1記事分のボリュームにはならない小ネタの寺社を幾つか紹介していきます。

権堂町長野駅善光寺の中間あたりにある市街地で、特に歩行者天国の権堂アーケード(権堂商店街)はレトロな映画館やレコード店が現存しており、昭和の残り香が漂う繁華街になっています。また、扇情的な看板を掲げたお店や怪しげな裏路地も幾つか見受けられ、いわゆる夜の街としての側面もあります。

 

今回の小ネタは以下の3件です。

 

秋葉神社

権堂商店街は東西に延び、東側は長野大通りと交差しています。その交差地点の角にあるのがイトーヨーカ堂です。その影になった場所に秋葉神社(あきば-)はあります。

余談ですが私にとって権堂商店街の象徴はヨーカ堂で、鳩の看板がけっこう好きだったのですが、現在はセブンイレブンの看板に替えられてしまっています。さらに余談になりますが、信濃国分寺(上田市)の本堂は別名“八日堂”という通称がありますが、ヨーカ堂とは無関係です。

 

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秋葉神社の入口には権堂商店街のマスコット(?)、勢獅子(きおいじし)があります。

 

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鳥居。金属製で直線的な造り。イトーヨーカ堂(写真右の建物)のおかげで境内が影になってしまっています。

 

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手水舎があるものの、水は出ておらず。手水は寺社の管理状態のバロメータだと私は思うのですが、この手水は管理されて居るのか居ないのかよく解らない感じですね...

 

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拝殿は平入の瓦葺き。神社で瓦はちょっと珍しいです。

 

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あまり歴史の無さそうな瓦葺きだったので期待していなかったのですが、垂木はしっかりと二軒になっています。秋葉神社なので火の神でしょう。瓦屋根なのもその辺と関係があるかも。

宿場町などでは通りの両端に火の神を配置することがよくあるので、秋葉神社がこの場所にある理由も納得いきます。

 

以上、秋葉神社でした。

 

往生院と弁財天

権堂商店街を西に進み、表参道が見えてくるあたりに差し掛かると、このような路地が北側にあります。

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写真奥に見えるのが往生院(おうじょういん)です。

 

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往生院本堂。屋根は瓦葺きで、妻入の入母屋、向拝付きです。

山号は「蓮池山」と言い、実際に蓮池があったらしいですが、現在は埋め立てられて跡形もないです。

なお、刈萱堂(かるかやどう)の通称で知られる“往生寺”という名刹善光寺の西のほうにありますが、往生院とは特に関係ないみたいです。

 

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そして往生院の隣にある小さな本殿が弁財天です。流造りで唐破風付きです。小さいながらも手の込んだ造り。

弁財天は水の神ですが芸事の神でもあるため、かつての花街の芸妓から信仰を集めていたとのこと。

 

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表参道の近辺には“善光寺七福神”なるものが点在しているようで、こんな感じのスタンプラリーを楽しむこともできるみたいです。せっかくなので試しにスタンプを押そうと思ったのですが、よくみると「300円」とあり、お金を取るようなので止めにしました。

これはつまり七福神のスタンプを制覇するには総額2,100円かかるということなのでしょうか? 無料にしろとは言いませんが、この値段は阿漕と言われても仕方ないと思います。

 

以上、往生院と弁財天でした。

 

本願寺長野別院

権堂商店街を通り抜け、表参道を横断すると北野文芸座があります。落語などの古典芸能が行われる場所ですね。

そのすぐ近くにある細道の入口に本願寺長野別院(ほんがんじ ながのべついん)という看板が立てられています。本願寺というと浄土真宗の本山ですが、長野にも別院があったんですね。今日初めてその存在を知ったので、せっかくだし見に行ってみました。

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これは、ちょっと香しい、“アレ”な雰囲気の建物ですね...

1階部分は駐車場になっていて、その他は特筆するようなことはなかったです。裏手は広い墓地になっているあたり、建物がちょっと変わっているだけで普通に歴史のある寺院のようです。

 

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こちらは境内にある鐘つき堂。なんと脚が12本もあります。善光寺でも4脚なのに、12脚とか多すぎだろ!

脚が多すぎる鐘つき堂に突っ込んだところで今回の小ネタは終了。補足しておくと12脚の鐘つき堂はそこまで変なものではなく、東大寺などにもあります。

 

以上、本願寺長野別院でした。

(訪問日2019/04/16)